最近、あわ、ひえ、きび、黒豆、黒米、はと麦などの穀物が、食卓やレストランの人気ものになっているそうです。
現在は雑穀ブームとも呼ばれて、本来、米と麦は雑穀に入らないのですが、10種類以上の穀物をブレンドして1パックにした商品が増えたため、「雑穀」と表記されているケースが多いようです。
こうした雑穀の市場規模は年ごとに伸びていて、2007年の売り上げは2000年の7倍以上にあたる、約150億円に成長したそうです。
炊き方は簡単で、研いだ白米1合にスプーン1杯を目安に混ぜて炊飯器で炊くだけです。
新陳代謝を促すビタミンやミネラルのほか、植物繊維を多く摂取できます。
「市場の伸びは隔世の感がある」と話すのは、雑穀のリーディングカンパニーである「はくばく」(山梨県増穂町)の長澤重俊社長。
同社は、約10年前からスーパーマーケットなどで売り場の開拓に取り組んできました。
「始めてしばらくは、売り場を確保するのにとにかく苦労した。ブレンドされた雑穀は、健康に良いが味は二の次といわれ、健康志向の人以外はあまり買わなかった」と長澤社長。
「ブレンド雑穀を一般化したいと考えた当社は、健康に良いだけでなく、おいしさの追求が絶対に不可欠だと考えて戦略を転換した」と同社長は言います。
「はくばく」は、穀物単品ごとに、甘み、うま味、色、つや、粘り、もちもち感、香ばしさなどを細かく分析し、白米と一緒に炊いたとき、おいしさが生かせる配合比率を作り出しました。
「五穀」「九穀」を経て、06年に発売を開始した16種類の穀物をブレンドした「十六穀ごはん」(30グラム×6袋入り、472円)は、こうした取り組みの集大成です。
モニター試食調査や分析の結果、それぞれの穀物がもつ味を生かしたそうです。
これにより、07年度の同社の雑穀部門の売上高は、前年度の1.5倍に達したそうです。
もともと雑穀は、日本の主食の原点でしたが、第二次世界大戦後、食習慣が変わり、主食が白米に変わり、雑穀生産は衰退の一途をたどったのです。
雑穀が脚光を浴びるようになったのは、ここ数年のことです。
穀物の栄養バランスの良さが解明されつつあり、雑穀が体にいいとニーズが高まっています。
「糖尿病にしたラットに大麦、玄米、小麦ふすまの飼料を摂取させたところ、大麦を摂取したラットでは糖尿病状態が著しく改善することを確認した」(大麦食品推進協議会)という調査結果もあります。
「雑穀市場を伸ばしていくには、穀物の一つ一つの機能を明らかにしていく必要がある」と長澤社長。
同社をはじめ、各研究機関の機能解明がこれからどんどん進めば、市場拡大は勿論のこと、メタボリックシンドローム予防にも拍車をかけることは間違いなさそうですね。
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