DHAが豊富なマグロやカツオなどの赤身魚が身体によいことはわかっていても、高級魚でそうそう家庭の食卓には出せません。
今、クロマグロは絶滅危惧種の指定も検討される希少高級魚であることはもちろん、マグロに比べれば遥かに身近なカツオでさえ昔から、女房を質にいれても初鰹、と歌われる庶民のぜいたくでありました。
町の魚屋さんやスーパーに並ぶ養殖魚は庶民の味方ですが、二流品のイメージや飼育いけすの薬品問題で、買うのをためらう方もいることでしょう。
ところで、養殖マグロならではのメタボ改善効果があるとしたら、多少高くても、養殖物の二流品のイメージがあっても、健康が気になるご家庭では考えが変わるのでは?と期待される新技術が開発されました。
総合商社の双日(旧ニチメン・旧日商岩井)が、メタボリックシンドロームなど生活習慣病の予防に米ぬか成分を餌に用いたクロマグロの養殖を始めると発表したのです。
双日の広報によれば、「天然マグロに比べて付加価値が少なかった養殖マグロに、新たな価値が生まれるのでは」と、東京海洋大学と群馬高専の協力を得て、米ぬか成分を餌に用いた新手法でのクロマグロ養殖を開始。
東京海洋大の研究では、米ぬかに含まれる「オリザノール」に、抗糖尿病ホルモンの分泌促進による抗2型糖尿病作用や、炎症などに深くかかわる転写調節因子である NF-kBの活性化を緩やかに阻害する抗炎症作用のほか、アルコール摂取に伴って引き起こされる肝機能障害の改善作用もあることを明らかにしており、魚類では、オリザノールの吸収・蓄積効率が哺乳類に比べて数千倍で、これを摂取することで脂質の代謝が強まるとのこと。このため、養殖魚の餌に含むことで、効率的な養殖が可能になるというものです。
2011年秋の出荷を目標に、米ぬか養殖メタボ対策クロマグロが元気にいけすを泳いでいます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000002-cbn-soci
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